e地域力を学校に生かす
- 2017.11.06
- 生活/生活情報
公明新聞:2017年11月4日(土)付
コミュニティ・スクール 小中全校に導入へ
高知・香美市
保護者や地域住民が学校運営に参加して、地域と共にある学校づくりをめざす「コミュニティ・スクール」の導入が高知県香美市で進んでいる。同市内には7小学校と3中学校があるが、昨春スタートした片地小学校に続き、今年4月には大栃校区で導入された。
公明党の比与森光俊市議が2015年6月定例会で、全小中学校での実施に向けて積極的な取り組みを主張。16年6月と今年3月の定例会でも、具体的な進ちょく状況をただし、推進してきた。
コミュニティ・スクールは、学校側と地域住民や保護者が参加する「学校運営協議会」と共に、ボランティアや教育活動に参加する主体として「地域学校協働本部」を設置する仕組み。児童や園児が合計約100人の大栃校区では、保育園と小中学校が連携した物部コミュニティ・スクールを立ち上げ、地域清掃を行う「環境部」、体験学習を行う「学習部」、運動会などに携わる「行事部」、登下校を見守る「安全部」で、地域住民が活動している。
市教育委員会では「地域の力を生かして、子どもたちの郷土愛やチャレンジ精神、コミュニケーション力などを育む、とても良い成果が出ている」(時久惠子教育長)と話しており、来年度には、市内の全小中学校での実施をめざしていく方針だ。