e揺るぎない党基盤を築
- 2017.11.13
- 政治/国会
公明新聞:2017年11月12日(日)付
井上幹事長にインタビュー
公明党は10日、東京都新宿区の公明会館で全国県代表協議会を開き、次の政治決戦となる2019年の統一地方選と参院選の勝利に向け、全議員が総立ちになって新たな党勢拡大に挑み、揺るぎない党基盤を構築することを確認しました。具体的な取り組みについて、井上義久幹事長に聞きました。
次の政治決戦
19年の統一選、参院選へ
地方選 連続勝利の上げ潮で
―県代表協議会で確認したことは。
井上幹事長 衆院選の結果を踏まえ、次の戦いに向けて出発しました。次の戦いは2019年の統一地方選と参院選です。12年に一度、同じ年となる政治決戦です。統一選が全国的に行われ、その約3カ月後には参院選となり、極めて厳しい戦いが予想されます。
それに向けて、まずは統一外の地方選を着実に勝ち続けていくことが重要です。今回、衆院解散が取りざたされた9月中旬からこれまでに、全国47市18町で統一外地方選が行われましたが、そのうち19市町で過去最高票を獲得することができました。過去最高票で勝った所の多くは、衆院選でも得票を増やしています。地域での地道な積み重ねが一番の基本です。統一外地方選を一つ一つ勝ち抜いて、再来年の統一選、参院選に向けて党勢拡大の上げ潮を構築していきたい。
―今後の政策立案については。
井上 政党の生命線は、一にも二にも「政策」です。党としては年明けから、政務調査会長ら政調幹部が各方面へ出向いて政策懇談を行う「出前政調」を開始します。最も身近で有権者と接している地方議員と共に、現場の声を政策として練り上げていきます。
議員力アップ
日常活動さらに強化
12月から 集中期間 機関紙推進の先頭に
―党勢拡大に向けた具体的な取り組みは。
井上 これまで進めてきた訪問対話や地域サポート運動などの日常活動を強化し、(1)政策力(2)発信力(3)拡大力(4)現場力―といった「議員力」に一段と磨きをかけていく取り組みは変わりません。また、党本部として現在、来年度予算編成や税制改正に向けた各種団体ヒアリングを行っていますが、公明党に対する期待は非常に大きいと感じます。都道府県本部とも情報を共有して、党勢拡大の端緒としたい。
―保守層への支持拡大も重要です。
井上 1999年以来、自民党との連携は続いており、信頼関係は国、地方で一層深まっています。その意味で保守層への支持拡大の環境は整ってきており、日常的な交流を通じて一歩踏み込んだ関係をつくることが重要です。
―12月から「機関紙拡大運動 集中期間」が始まります。
井上 公明新聞は、公明党の"生命線"と言っても過言ではありません。公明新聞があるからこそ全国の議員や党員、支持者の皆さんに党の考え方が正しく伝わり、共有できるのです。公明新聞の拡大を私たちの活動の軸に据え、議員が先頭に立って、全力で進めていきます。
また、来年1月からは新たな取り組みとして公明新聞「電子版」もスタートします(3面に詳細)。
―今後はインターネットを通じた情報発信は不可欠です。
井上 特にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の影響は大きく、党の考えを短い言葉で発信し、有権者に直接アプローチする手段として有効です。積極的に活用していきたいと思います。
衆望を担う
地域に"公明の旗"掲げ決意新たに党勢拡大
―「公明党らしさ」の発揮も求められています。
井上 今回の衆院選では、野党第1党だった民進党が分裂し、所属していた地方議員や党員は置き去りにされ、迷走を続けています。足場のない政党の離合集散を見るにつけ、あらためて政党のあり方が問われていると痛感しています。
政党には本来、民意をしっかり受け止めて政策を実現し、その結果についても民意をさらに問い直していく役割があります。政党は政治を安定させ、議院内閣制を支える基盤として非常に重要な存在です。
その意味で、公明党には党員、地方議員、国会議員がいて、その運動を支える党組織と公明新聞があります。こうした日常的に民意を受け止める体制があるという強みは、誇りとすべきものです。一橋大学大学院の中北浩爾教授が「公明党の宝は地方組織だ。それは党員や地方議員とのつながりと言える。(中略)この根っこの部分が大切だ」(本紙10月30日付)と指摘している通りです。
―全国の議員へ一言。
井上 公明党が、国民にとっての夢や希望であり続けるためにも、ネットワークの力を着実に強化し、揺るぎない基盤をつくっていかなければなりません。
まず議員一人一人が決意も新たに、それぞれの地域で公明党の旗をしっかり掲げ、衆望を担う闘いを全力で開始していきましょう。