e農家の不安 払拭せよ

  • 2017.11.16
  • 情勢/経済

公明新聞:2017年11月16日(木)付



TPP11大筋合意で党合同会議 国内支援の強化訴え



公明党のTPP総合対策本部(本部長=石田祝稔政務調査会長)と日EU・EPA対策本部(本部長=稲津久衆院議員)、外交部会(部会長=山本香苗参院議員)は15日、衆院第2議員会館で合同会議を開いた。米国を除く環太平洋連携協定(TPP)署名11カ国の閣僚級で大筋合意した新協定「TPP11」について、政府側からの報告を受けた。

席上、内閣府は「TPP11を発効することが(米国を含む)TPP12を実現する重要なステップ」と強調した。内閣官房は、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の大枠合意も踏まえた国内対策の強化へ、TPP関連政策大綱を今月中に改定する方針を示し、「それを基に今年度補正予算に必要な経費を計上したい」と語った。

稲津本部長は「農家の不安を払拭できていない。改定する大綱の中で、特に国内産ソフトチーズへの支援策を示していくべきだ」と訴えた。

このほか、出席した公明議員は、米国を含むオリジナル版のTPPでは2030年までに日本の国内総生産(GDP)を13兆円以上押し上げるとの試算があったことを踏まえ、「米国がTPPを抜けることで、試算はどうなるのか」とただした。内閣官房はオリジナル版TPPと比較して、TPP11は「最低でも半分程度の効果がある」と答えた。

これに対し、石田本部長は、具体的な経済効果を早急に提示するよう求めた。

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