e「山田宮古道路」が開通
- 2017.11.20
- 情勢/解説
公明新聞:2017年11月20日(月)付
東日本大震災後の事業化区間で初
石井国交相 岩手の復興・発展後押し
石井啓一国土交通相(公明党)は19日、岩手県を訪れ、山田町から宮古市を結ぶ「山田宮古道路」の山田インターチェンジ(IC)―宮古南IC間の開通式典に出席し、あいさつした。
山田宮古道路(延長14キロメートル)は、東日本大震災からの三陸沿岸地域の復興を力強く後押しし、"命と生活をつなぐ道"とされる三陸沿岸道路の一区間。震災後に事業化された復興道路と復興支援道路では初の開通区間となる。
今回の開通により、津波浸水区域を回避でき安全性が向上するほか、緊急時の代替路としての活用、救急搬送時間の大幅な短縮などが期待される。また、広域的な観光交流、新たな物流ルートの確保が見込まれる。
席上、石井国交相は「2020年度までの復興創生期間内に復興道路の全線開通をめざし、地域の一日も早い復興、発展に全力を挙げる」と力説した。
これに先立ち、石井国交相は、19年にラグビーワールドカップ(W杯)が開催される釜石市内で工事が進められている「釜石ジャンクション」「釜石鵜住居復興スタジアム」の建設現場を東北地方整備局の津田修一局長らの案内で視察。
野田武則・釜石市長は、「ようやくこの状況までたどり着けた。引き続きの支援を」と話した。石井国交相は「復興の様子をW杯の来場者に見てもらえるよう力を尽くす」と語った。
また石井国交相は、盛岡市内で達増拓也・岩手県知事、盛岡広域圏の首長らから復興や地域活性化に関する要望を受けた。