e政策提言「創生プラン」9割 前進

  • 2017.11.24
  • 情勢/経済
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公明新聞:2017年11月24日(金)付



政務活動費を活用し作成

マニフェスト大賞 2年連続3度目の受賞

継続した取り組みに評価

公明党岡山市議団



公明党岡山市議団(則武宣弘団長)は、先日発表された「第12回マニフェスト大賞」(マニフェスト大賞実行委員会主催)の議会部門で「優秀マニフェスト推進賞」を受賞した。この大賞における同市議団の受賞は2年連続3度目となる。これまでの取り組みを振り返るとともに、審査委員長を務めた北川正恭・早稲田大学名誉教授のコメントを紹介する。

自治体の首長や議員らの政策本位の活動を表彰するマニフェスト大賞。党岡山市議団は4年連続で応募し、2014年、16年、17年と3回にわたって表彰されている。

初挑戦の14年には、会派として独自に作成した政策提言書「岡山市民未来創生プラン」(同年5月発表)で優秀成果賞を受賞した。

策定に当たっては、11年6月から約3年間にわたって行政や地域活動に取り組む団体らの計169人に市政に関する聞き取り調査を行い、さらに市民1万人へアンケートを実施。分析結果を基に、特に重要な課題を「市街地の活性化」「子育て環境の整備」「市民協働の推進」に集約した。

15年の統一地方選後、同市議団は政策の進捗状況を綿密に検証。創生プランの実現過程を示すとともに、取り組みへの外部評価を受ける機会として再びマニフェスト大賞へ応募した。

16年には、政策ごとに議会質問のタイミングや予算化の状況などを一覧にした「確認表」によって進捗を"見える化"し、優秀マニフェスト賞(議会)を受賞。さらに今回は、こうした活動を通じ毎年継続して政策を前進させている点が評価されて3度目の受賞となった。

これまでにコミュニティサイクル(自転車貸し出し)の増設や保育所の受け入れ枠拡大といった成果が出ている。今年度は、大学生がNPOらと協働して取り組む「大学生まちづくりチャレンジ事業」なども実現。現在、創生プランは全39項目のうち9割以上が実現もしくは前進している。同市議団は、今後さらに重要性が高まる高齢者福祉や教育分野の政策を加え、創生プランを補完する新しい政策提言の作成も進めている。


PDCAサイクルを確立 PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(検証)→ACTION(改善)


PDCAサイクルを確立


公明党岡山市議団発PDCAサイクルの例同市議団の取り組みは、①計画②実行③検証④改善――を繰り返すPDCAサイクルを確立し継続的に政策を実現している点が特徴の一つだ。

「私立保育所で働く保育士の処遇改善」を例に挙げると、創生プランに掲げる政策として発表(計画)。議会質問を通じて市に賃金実態の調査を求めるとともに、総合計画に処遇改善の支援メニューを盛り込むよう訴えた(実行)。

さらに市の調査結果を基に市立と私立の保育所について月額給与を比較し、勤続10年目で私立は市立よりも7万円以上低い実態などを明らかにした(検証)。これらを踏まえ、保育士の処遇改善を最重点課題として市に強く要望(改善)。その結果、17年度予算に市独自の助成が盛り込まれ、実現に至った。

また政務活動費の使途に注目が集まる中、同市議団は創生プランに関連する調査や広報活動などに全て政務活動費を充てているが、厳格なチェックで知られる市民オンブズマンから違法性を指摘されたことは一度もない。このように政務活動費の"あるべき姿"を示している点も取り組みの大きな特徴と言える。


議会・会派の存在意義を証明


審査委員長、早稲田大学名誉教授 北川正恭氏


今回、公明党岡山市議団を「優秀マニフェスト推進賞」(議会部門)として表彰した理由の一つは、独自に作成した政策提言の進捗を毎年検証し、改善を重ねるサイクルを真摯に継続している点だ。

また、個人を超えて会派全体で連帯して実施している点も大きい。従来、議員は個人の活動に傾きがちで、議会や会派としての活動は見えにくかった。しかし、"チーム公明"の体系的な取り組みによって議会や会派の存在意義が証明されている。

公明党は、全国の地方議会においても会派で優れた活動を展開している。全体が岡山市議団と同じレベルまで上がれば、地方創生は一段と加速するだろう。岡山市議団の活動が"善政競争"の起点となり、他の政党や会派にも発奮を促すことで地方議会全体の政策立案機能や政策推進機能が活発になることを期待したい。

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