eコラム「北斗七星」
- 2017.12.01
- 情勢/社会
公明新聞:2017年12月1日(金)付
「公明新聞の読者の皆さん、小説を読んでくれてありがとうよ!」。俺は『隠居すごろく』で活躍中の勘七だ。物語も今日付で153回。「面白い」という投稿が多いと聞いて、主役の千代太や脇を固める瓢吉、おくに、おうね姉妹など、子役を代表して御礼を言いに来たってわけよ◆「こらッ、勘七! 北斗七星という大事なお座敷を借りて、何を勝手なことをしておる!」。おっと、これは大声を出して失礼しました。私、小説の主人公を務めております徳兵衛でございます。勘七の言う通り、読者の皆さんからは「楽しい小説だね」との声が数多く寄せられております。これも作者の西條奈加先生、挿画の安理英晴先生のおかげでございます◆21日付の波紋欄にも、定年退職し年金生活を送りながら大学の通教生をされている方の声が載っておりました。65歳のこの方は、毎日パソコン脇に公明新聞を置いて『隠居すごろく』を読んいるそうでございます。「糸玉の音 八」では涙が浮かんできたとまで書いてありました。人情小説としては最高に嬉しい反響です。では、千代太。お前が読者の皆さんに、締めのご挨拶をしなさい◆「はい! 僕、千代太です。これからもっと面白くなるから引き続き読んでね。では皆さん、風邪を引かないで師走を過ごしてください」(流)