e道の駅「なんごう」
- 2017.12.11
- 生活/生活情報
公明新聞:2017年12月9日(土)付
口コミサイトで全国1位に
レストランやPR活動が奏功
宮崎・日南市
宮崎県日南市南郷町にある道の駅「なんごう」が、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が今年8月に発表した「旅好きが選ぶ!道の駅ランキング2017」で全国第1位に輝き、注目を集めている。市議会公明党の前田幸雄、黒部俊泰の両議員はこのほど、党員らと共に同駅を視察し、関係者から話を聞いた。
道の駅「なんごう」は、国道448号沿いの日南海岸国定公園の中央にある。広大な日南海岸や、大小さまざまな形をした島々などが織りなす壮大な景観を一望できる自然豊かな環境が大きな魅力だ。
同ランキングは、全国約1100カ所にある道の駅を対象に、2016年8月~17年7月までの1年間、投稿された口コミの5段階評価や投稿数を独自に集計して順位を決定。毎年30位まで発表している。
海が見渡せる絶景や、地元のマンゴーを使ったオリジナルのソフトクリームが人気の「なんごう」だが、15年のランキングでは18位、16年は圏外に。他の道の駅と比べ知名度はそれほど高くなかった。
そんな"穴場スポット"をより多くの人に親しんでもらおうと、昨年4月に「なんごう」の指定管理者が「南郷包装」(川野純一社長)に代わると同時に、レストラン事業に注力するなど観光客の誘致に積極的な取り組みを展開。道の駅「マンゴー」に一時期改名したり、タレントを使って「一日マンゴー町長」を起用するPR活動も功を奏した。「なんごう」の吉田宗弘駅長は、「今年のゴールデンウイークや夏休み期間は、駐車場が満車になるほど多くの観光客が訪れた。田舎ならではの良さを知ってもらい、これからも知名度の向上を図りたい」としている。
若者たちのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による情報発信の効果も大きい。市農政課の蛯原浩身課長は「(写真共有サービスの)インスタグラムで投稿された写真を見て『なんごう』を訪れたという観光客も多い」と語る。この日、福岡市から訪れた20代の女性観光客は、「友だちのインスタグラムを見て『なんごう』の存在を知った。きれいな景観を写真で撮って家族に自慢したい」と笑顔を見せていた。
市議会公明党は、黒部議員が15年3月の定例議会で地域資源を生かした観光振興の重要性を訴えるなど、一貫して推進してきた。視察後、前田議員は「道の駅が元気なら、その一帯の地域も盛り上がる。道の駅が地域活性化をより進められるよう、これからも取り組みを応援していきたい」と語っていた。