eコラム「北斗七星」

  • 2017.12.13
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年12月13日(水)付



先日、自宅のパソコンに届いたメールを見て、肝を冷やす思いをした。差出人は自分が利用しているクレジットカード会社で、内容は口座振替の案内。メールにあるリンク先をクリックすると請求額の確認ができるようになっている◆文面に不自然さはないが、一つだけ疑問があった。メールにある口座振替日が自分の指定している日と違うのだ。不審に思ってカード会社のホームページを開くと、案の定、同社を装った不審なメールに注意する呼び掛けがあり、このメールの文面も記載されていた◆うっかり、リンク先をクリックしていたら、ウイルスに感染し、カード情報を盗み取られる恐れがあるという。「えーっ、怖い!」。一緒に画面を見ていた妻も驚いて声を上げた◆日本サイバー犯罪対策センターによると、カード会社のほかに銀行や一般企業を装った偽メールも多数送られているようだ。文面が精巧になり、ちょっと見ただけでは気付くのは難しい◆ITの発達により、今はネット上で銀行の口座取引ができ、電車に乗るのも、買い物をする時も、ほとんどクレジットやICカードで決済が可能だ。現金を使わずに済むのは便利だが、サイバー社会にはさまざまな罠も潜んでいる。きょう手元に届いたメールも詐欺ではないのか、もう一度確認をしておきたい。(千)

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