e東京メトロ 青山一丁目駅 ホームドア実現

  • 2017.12.15
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年12月15日(金)付



昨夏の死亡事故踏まえ
公明、国と地元で後押し
東京・港区



昨年8月15日、盲導犬を連れた視覚障がいの男性が線路に転落し、死亡する痛ましい事故が発生した東京都港区の東京メトロ銀座線・青山一丁目駅。駅の上り・下りホームに圧迫感の少ない半透明な最新型のホームドアが取り付けられ、2日から稼働した。区議会公明党(近藤暢子幹事長)の6議員が11日、現地を訪れ、利用状況などを視察した。

視覚障がい者にとって駅のホームは、"手すりのない橋"のようなものといわれる。党国土交通部会と障がい者福祉委員会は、転落事故の発生現場を3日後に調査。東京メトロと国交省、警察庁の各担当者から説明を受け、再発防止策の検討を促した。東京メトロの担当者は当時、事故が起きた銀座線は、2018年度末までに全駅(渋谷、新橋除く)にホームドアを設置するとの方針を示していた。

昨年9月には、日本盲人会連合(竹下義樹会長)と共に党障がい者福祉委員会などが、石井啓一国交相(公明党)に鉄道駅の安全性向上に関する要望を行った。石井国交相は「省内の検討会でハードとソフトの両面から対策強化を検討する」と回答し、ホームドア設置の加速化を明言した。

一方、区議公明党も昨年8月、公共交通機関の安全性を確保するための要望書を武井雅昭区長に提出。同9月定例会の代表質問で杉本豊敬議員が「ホームドアの早期設置をはじめとする安全確保策の徹底を」と訴え、同10月の区議会決算特別委員会でも進捗状況をただしていた。

この日の視察を終え、近藤幹事長らは「ホームドアが早期に設置され、本当にありがたい。東京五輪・パラリンピックを前に、障がい者への声掛けなどソフト面での対応策も含め、さらに安全・安心の交通網整備に努めていきたい」と力を込めた。

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