e民進の「3党統一会派」構想
- 2017.12.19
- 情勢/解説
公明新聞:2017年12月19日(火)付
早くも"絵に描いた餅"
申し入れ前から「野合」との声
民進党が掲げた立憲民主、希望両党との間の3党統一会派構想は早くも絵に描いた餅になりつつある。民進党の増子輝彦幹事長は18日の記者会見で、同構想を巡り、立憲が拒否した場合、希望と2党間での統一会派を優先させることもあり得るとの考えを示した。一方、立憲の枝野幸男代表は政策の一致を重視し、希望を含む枠組みでの統一会派を「野合」と批判した。
民進党は20日、両院議員懇談会を開き、党改革をめぐる協議を続行する。その上で週内にも立憲、希望にそれぞれ統一会派の結成を申し入れる方針だ。
増子氏は会見で「もし一方(立憲)が『やらない』、他方(希望)が『統一会派を組んでもいい』ということであれば、当然そちらを優先する可能性もある」と述べ、希望との統一会派を先行させる可能性に言及した。
増子氏は「統一会派をバネとして選挙対策にも当然つながっていくだろう」と期待感を表明。統一会派結成に際して「政策協定書を結ぶことは考えていない」とも述べた。民進党内には、立憲との連携強化を求める参院議員もいるため、執行部が希望との距離を縮めれば離党者が出る可能性もある。
一方、枝野氏は18日、東京都内の日本外国特派員協会で会見し、希望を含む統一会派について「希望には、立憲主義やそれに関連する安保法制(への立場)で違った意見の方が少なからずいる。統一会派を組めばそれこそ野合そのものだ」と改めて否定した。