eロスなくし必要な人に
- 2017.12.20
- 生活/生活情報
公明新聞:2017年12月20日(水)付
家庭に眠る食品集める
食育フェスタ
兵庫・西宮市
兵庫県西宮市はこのほど、市内で開催した「にしのみや食育フェスタ2017」の中で、家庭で眠っている食べ物を持ち寄ってもらう「フードドライブ」を実施した。
集まった食品は、支援を必要としている人や団体に無償で提供する活動を展開している認定NPO(特定非営利活動)法人「フードバンク関西」に届けられた。
同市によるフードドライブの取り組みは初めてで、市議会公明党(大川原成彦幹事長)の八代毅利議員が提案していた。市は今回の実施に当たって、小学校でチラシを配布したほか、ホームページで協力を呼び掛けるなどしていた。
同フェスタには約1200人が参加し、フードドライブのコーナーにも多くの来場者が足を運んだ。子どもと共に食品を持参した女性は「小学校のチラシで知った。食べ物が無駄になってはもったいないと思ったので、喜んで協力させてもらった」と話した。
ある自治会関係者は「地域には食品ロスへの関心が高い住民も多い。とてもいい試みなので、自治会でもPRできれば」と語っていた。
同市が今年度に実施したごみの組成調査では、まだ食べられる食品が推計値で年間約4000トンも排出されているという結果が出ている。八代議員は食品ロスを削減するため、フードドライブの実施や市民への啓発強化などを議会質問で訴えてきた。
フードドライブを主催した市環境局環境事業部は、「ごみの減量化だけでなく、必要な人に食べ物を届けることもでき、(双方が得をする)ウィン・ウィンの関係だ」(森川信也・美化企画課長)と強調していた。