e拉致問題の解決早く
- 2017.12.22
- 情勢/国際
公明新聞:2017年12月22日(金)付
被害者家族が衆参特委で訴え
竹内(譲)、石川氏も力説
衆参両院の拉致問題特別委員会は21日、それぞれ閉会中審査を開き、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=当時(13)=の母早紀江さん(81)らを参考人として招致した。早紀江さんは「何も見えない、何も動いていない状況で、きょうまで頑張ってきた」と話し、拉致問題の早期解決を訴えた。
家族会代表で田口八重子さん=同(22)=の兄の飯塚繁雄さん(79)は、「これ以上待てない。残念ながら具体的結果につながる動きが見えないのは非常に不安だ」と強調。松木薫さん=同(26)=の姉、斉藤文代さん(72)も「家族は切羽詰まっている」と焦りを隠さなかった。
衆院特委で公明党拉致問題対策委員長の竹内譲氏は、「何としても拉致被害者全員を取り戻さなければならない」と力説。参考人の「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」の西岡力会長に対し、拉致問題解決への交渉の実現可能性について見解を聞いた。
西岡会長は、制裁が効いてくれば、北朝鮮が核を巡る交渉に応じる可能性もあるとの考えを示し、「その場合に拉致が議題から外れなければ道は開ける」と述べた。
一方、参院特委で公明党の石川博崇氏は、拉致問題の早期解決をめざすことで一致した2月の日米首脳会談や、11月のトランプ米大統領と被害者家族との面会などを踏まえ、家族会の思いを聞いた。飯塚さんは「今年の活動をテコに、来年の効果ある活動につなげたい」と語った。