e公明わが地域に 拡大の取り組みから

  • 2018.01.15
  • 生活/生活情報
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公明新聞:2018年1月15日(月)付



党員、支持者と連帯強く
「支部連絡協」で課題を共有
松江市



島根県の県庁所在地である松江市。2017年4月の市議選で公明党から篠原栄、田中明子、長谷川修二、太田哲の4氏が当選を果たした。投票率が低下し、投票者数も7400人減り、他党の合計得票数はいずれも減少。その一方で、公明4人の合計得票数は、旧東出雲町との合併後初の全市域選挙となった13年選挙と比べ、1割近くも増やした。公明党の得票が伸びたのは、議員と党員、支持者が連携を強化し、より深く、広く地域の中で活動したことで、公明理解が拡大したからだった。

危なかった......。13年の松江市議選(定数34)で、公明は4人全員当選を勝ち取ったが、そのうち1人が31位と下位当選。予想もしなかった結果に議員、党員らに衝撃が走った。

議員だけでは見えない地域の課題がある。そこに向き合い、もっと地域の中に入り込んでこそ信頼を得られるのではないか。13年の市議選後、4議員は試行錯誤の末に各支部で「支部連絡協議会」を始めた。

議員と党員、支持者が顔を合わせ、日常活動や支部会の内容などを討議する。大小を問わず地域の課題や要望を共有。率直な意見交換が、党や議員の日常活動の改善に直結し、党支部の連帯感を強めることになった。

議員と党員らが連動して地域住民とつながることで、従来よりも議員と地域の距離が縮まり、実績も次々と生まれた。ある地域では、住民が自ら"それは公明党がやった"と実績を積極的に語ってくれた。

なかなか解決に至らなくても、議員が理由や事情を報告するため足を運んだことに住民は感謝を表し、公明党を見る目が変わった。「議員の誠実な姿に接すると必ず党の理解者になってくれる」。党員たちも党勢拡大の手応えを感じた。

4人の市議は毎週月曜日、市民相談の確認や議会質問の内容などで綿密に打ち合わせを行う。「知恵を出し合うことで、質問の説得力を磨いている」という。

例えば小中学校の教室へのエアコン設置。家庭用エアコンの活用など費用を抑えるアイデアを出したり、夏の蒸し暑さを表す「不快指数」を示すことで、子どもたちが勉強に集中できる環境に必要なことを訴えた。当初、なかなか動かなかった市側もついに「前向きに検討する」と答弁。21年までに設置されることになった。

公明党議員の活動に触れた医療法人同仁会の櫻井照久理事長は、「医療や介護などで現場の視点を持つ公明党が必要だ。地域の中に溶け込んで活躍している公明党に、さらに頑張ってほしい」と現場に寄り添い、政策をカタチにする公明党に期待を寄せている。


議員OBと協力して、より多くの市民相談


13年の市議選で31位当選だった篠原議員は、11年に松江市と合併した旧東出雲町を含めた松江東支部を地盤にしていた。地盤が変わったことにより、住民に名前が浸透しきれなかったことが主な原因と考えられたが、「このままではいけない」という危機感を誰もが抱いた。

旧東出雲町で7期、公明議員を務めた石原進さん(党松江副総支部長)は、より一層、篠原議員と共に地域を回った。地域を熟知する議員OBと二人三脚の活動を重ね、篠原議員も多くの住民とつながる。市民相談も的確に応えられるようになった。17年市議選で篠原議員は、2割以上も得票を増やした。

石原さんは「地域の課題をどんどん議員に伝え、仕事をしてもらえば党勢拡大に連動していく」と力説。篠原議員も「とにかく地域へ飛び込む。地域の期待に応えていくことが、公明党のあるべき姿と確信してこれからも頑張りたい」と語った。

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