e安心の居場所づくりへ
- 2018.01.25
- 生活/生活情報
公明新聞:2018年1月25日(木)付
子ども食堂テーマに研修会
埼玉県
埼玉県は19日、さいたま市浦和区の埼玉会館で、子ども食堂をテーマに「共生・共助つながりづくりフォーラム」を開催し、県内の事業者や民生委員ら約1000人が参加した。昨年6月の県議会定例会で、子ども食堂に携わる人を対象にした研修会の実施を提案していた公明党の萩原一寿県議が、蒲生徳明県議と共に出席した。
午後の部では、子ども食堂に携わっている人や、これから始めようと考えている人など、受講対象者に応じて内容の異なる三つの分科会が開かれた。
このうち、すでに子ども食堂を運営している人を対象にした分科会では、埼玉県立大学の上原美子准教授が食の危機管理について講義した。上原氏は学校現場に勤務した25年の経験を基に、食物アレルギーへの対策として、緊急時に備えた対応マニュアルの作成や、自己注射薬「エピペン」の常備などを強調。また、県内で子ども食堂を運営する3団体が活動を報告した。
ふじみ野市から参加したという30歳代の女性は、「とても参考になった。子どもたちの温かな居場所を地域につくりたい」と話し、熱心にメモを取っていた。
終了後、萩原県議は、県内で掌握されているだけでも83カ所の子ども食堂があることに触れ、「各事業者が情報共有を図る場として、これだけの規模の研修会は今までになかった。取り組みを広げる推進力にしていきたい」と語った。