e公明のネットワークで老朽岸壁の修復加速
- 2018.02.06
- 情勢/経済
公明新聞:2018年2月6日(火)付
徳島小松島港 金磯地区の機能を強化
徳島・小松島市
貿易や観光振興に利用され、徳島県の海上交通の"要"である徳島小松島港で、老朽化していた金磯地区岸壁(小松島市)の改良工事が進んでいる。同事業は、公明党のネットワークを通じ、国の予算が付いて早期実施される運びとなった。
貿易、観光の振興へ 大型船受け入れ可能な環境に
徳島小松島港は、徳島市と小松島市の沿岸部主要6地区で構成される港。関西、関東、九州などへの長距離フェリーが寄港するほか、韓国や中国などとの貿易拠点としても機能している。県内で2番目に深い水深11メートルの金磯地区岸壁は、特に原木の輸入が盛んで、阿波おどりシーズンには観光客が乗ったクルーズ船も受け入れている。
しかし、この岸壁は、完成から約50年が経過し、老朽化によって荷さばき場の足場が崩れる危険性が浮上。立ち入り禁止区域が設けられ、物流の利用も制限されていた。このため、貿易を手掛ける市内の業者からは「大型貨物船を呼び入れやすい恵まれた岸壁なのに、規制がかかったままでは、十分に活用できない」などという声が上がっていた。
国は2014年、金磯地区岸壁の改良事業を開始。16年度当初予算に1億5000万円を計上し、本格的な工事がスタートした。しかし、改修が必要な荷さばき場は広範囲にわたるため、全20ブロックに分けて工事しなければならず、整備完了まで長期計画にならざるを得ない状況だった。
こうした中、公明党の四宮祐司市議が石田祝稔衆院議員と連携して、市と国の橋渡し役となり、同岸壁の早期改良を推進。16年8月に、濱田保徳・小松島市長から石井啓一国土交通相(公明党)へ要望書が手渡された。
席上、石井国交相は徳島小松島港の改良について理解を示し、「当初予算に加えて、補正予算でも対応していきたい」と明言。同港金磯地区には、16年度補正予算と17年度当初予算にそれぞれ、2億5000万円が計上された。
「金磯地区岸壁は国の予算が付いたことで、改良工事が着実に進んでいる」と話すのは、国交省小松島港湾・空港整備事務所の大野誠彦沿岸防災対策官。全20ブロックのうち3ブロックの整備が完了し、船舶をワイヤーやロープで係留するための係船柱を強化するなど、7万トンクラスの大型船が受け入れ可能な環境整備が進められている。国によると新たに2ブロックが今年3月に完成する見込みだという。
市まちづくり推進課の小林潤課長は「国、県、市で強いネットワークを結んでいる公明党がいてくれたからこそ、金磯地区岸壁の改良事業が大きく前進した」と指摘。貿易や観光の一大拠点としてアピールし、「大型船の受け入れ増加などに取り組んでいく」と語っていた。