eがれきの上も車いすで

  • 2018.02.08
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2018年2月8日(木)付



災害時に迅速な避難
けん引式補助装置



党合同会議で説明


災害時にがれきが散乱した道も車いすのまま避難できます――。公明党の厚生労働部会(部会長=桝屋敬悟衆院議員)と総務部会(部会長=秋野公造参院議員)は7日、衆院第2議員会館で合同会議を開き、株式会社JINRIKI(中村正善代表取締役社長)が開発した、けん引式車いすの補助装置について説明を受けた。

同装置は、人力車のように車いすの前輪を浮かせて引くことで、小さな力でも段差や坂道、砂利道といった悪路での移動を可能にする。国内に流通するほとんどの車いすで着脱でき、内閣府から「防災製品等推奨品」にも選ばれている。

席上、中村社長は同装置の使い方を実演しながら「高齢者や障がい者の迅速な避難が可能になれば、災害時に多くの命を救うことができる」と力説。車いす利用者の観光や野外活動などの幅が広がるメリットも語った。

桝屋部会長は「避難困難者対策としてだけでなく、福祉用具や日常生活用具としての普及も後押ししていきたい」と述べた。

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