eコラム「北斗七星」

  • 2018.02.22
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年2月22日(木)付



カタカナやアルファベットが出てくると、拒否反応を示しがちになるのだが、この言葉は受け止めた方がいいのだろう。SDGs。2030年までに全ての国が達成すべきとした国連の「持続可能な開発目標」である◆ユニセフが20日発表した報告書は、本来、予防可能な新生児の死亡率が最も高いパキスタンと最も低い日本では50倍の開きがあると伝えた。SDGsは「誰一人取り残さない」との理念を掲げ、貧困の解消、健康と福祉の推進、質の高い教育など17項目で構成される◆めざすものは、「『生命・生活・生存』を最大に尊重する人間主義」を掲げる公明党の理念とも相通じるものがある。16年1月の発効後、公明党は他党に先駆けて推進機関を設け、運動の旗振り役になっている◆14日、国会内で開いた会合では、党地方議員4人が活動報告した。女性の視点からの政策実現や障がい者支援策の推進、食品ロス削減、学校教育への導入など、SDGsを着実に具体化していく取り組みは共感を呼び、党外から出席した関係者からも賛同の声が上がった◆SDGsは地域から波動を起こしていくことに意義がある。より豊かな地球をつくりゆくために、人間が人間らしく生きていくために。国と地方のネットワークの力を生かし、さらに理解の輪を広げていきたい。(広)

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