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  • 2018.02.22
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2018年2月22日(木)付



県世界遺産センター好評
静岡・富士宮市



2013年に世界文化遺産に登録された富士山の魅力を発信し、歴史や文化を後世に伝える静岡県富士山世界遺産センターが富士宮市にオープンし、富士登山の疑似体験や映像を駆使した豊富な展示が好評を博している。昨年12月のオープンから約1カ月半で来館者数が8万人を突破した。展示機能の充実を推進した公明党の前林孝一良、早川育子、高田好浩、盛月寿美の各県議が同センターの利用状況などを聞いた。


開館1カ月半 入場者8万人超


静岡県富士山世界遺産センターの展示棟は延べ床面積約3400平方メートルで、富士山を逆さにしたような逆円すい形の構造をしており、壁面は県産木材である「富士ひのき」の木格子で覆われている。センター正面には富士山の湧水が浅く張ってあり、水面に映る展示棟は富士山の形に見える。


屋上からの眺め絶景


展示棟内は、全長193メートルのらせん状のスロープが最上階の5階まで続いている。登っていくと壁面には登山道から見える四季折々の自然や動植物が次々と映し出され、訪れた人は富士登山の疑似体験ができる。

最上階の屋外テラスは、周辺の構造物に遮られていない富士山の絶景を真正面に見ることができ、記念撮影のスポットになっている。


登山を疑似体験、絵画(デジタル)150点


このほか、各階には映像と体験を通じて、富士山の歴史や文化、自然などの情報を学べる常設展示を用意。狩野探幽の「富士山図」や葛飾北斎の「冨嶽三十六景」をはじめ、富士山に関する約150点の絵画のデジタル映像が観覧できるコーナーや、富士山を「4K」の高精細な映像で大画面に映し出す映像シアターなどが設置されている。

富士山の魅力をあらゆる角度から楽しめる同センターは県内外から注目され、オープンしてから約1カ月半で来館者数が8万7997人(12日現在)となった。担当者によると、来館者の約3割が県外からの観光客だという。

視察後、前林県議は「シンボルとなる拠点ができたことは大きい。富士山の魅力を発信し、さらに多くの観光客に来ていただけるよう全力で取り組んでいく」と語っていた。

同センターについて県議会公明党は展示機能や内容の充実を求めてきた。早川県議が13年2月定例会で、大画面の映像を使って富士山の魅力を発信するよう提案。盛月県議が同年12月定例会で、県が所有している富士山絵画(狩野探幽の作品など)の有効活用を求めていた。

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