e安心広がるヘルプマーク

  • 2018.02.28
  • 生活/生活情報

公明新聞:2018年2月28日(水)付



「手助け求めやすく」内部障がい者から感謝の声


千葉・船橋市


ヘルプカードを手にした西村さんに話を聞く木村市議「ヘルプカードは私たちの"命綱"です。尽力してくれた公明党に感謝しています」。こう話すのは、千葉県船橋市に住む西村恵利香さん。市が配布しているヘルプカードは、障がい者や援助を必要とする人が周囲からの支援を求めやすくするもので、推進してきた公明党の木村修市議はこのほど、ヘルプカードを手にした西村さんに会い、話を聞いた。

内部障がいのある西村さんはこれまで、外見では障がいの有無が分かってもらえず、障がい者手帳を手に持って優先席に座ることもあったという。このため、東京都が発行しているヘルプカード作成のためのガイドラインを基に、薬や緊急連絡先を携帯できるヘルプカードを自ら作成。友人に手渡すなどして、内部障がいへの理解を求めてきた。

木村市議は2016年6月の定例会でヘルプカードについて質問。このことを知った西村さんから相談を受けた木村市議は、その後、何度も定例会で取り上げ、市に要望を重ねていた。

この結果、市は昨年10月から障害福祉課のほか、各保健センターの窓口などでの配布を実施。西村さんは、「ケースに入れ、手に下げて使っています。周りの配慮や手助けを求めやすくなり、外に出ることが怖くなくなりました」と語っていた。

木村市議は「これからも障がい者が生活しやすい環境づくりを進めていきたい」と話していた。


県庁、各市町で配布


静岡県


静岡県は今月5日から、「ヘルプマーク」の配布を始めた。今年度は1万個を用意し、県庁、各市町の障害福祉担当課、各保健所で希望者に無償で配る。

ヘルプマークは、義足や人工関節の使用者、内部障がい、妊娠初期など外見からは援助や配慮が必要だと分からない人が身に着けることで、周囲の人からの支援を受けやすくするもの。

ヘルプマークについては、公明党の盛月寿美県議が2016年12月、17年2月の県議会厚生委員会で早期導入を求めたほか、17年12月定例会の代表質問でもヘルプマークの認知度向上と普及への県の取り組みをただすなど、早期導入を一貫して推進してきた。


シールタイプで使い方を柔軟に


愛知・岡崎市


愛知県岡崎市は先月、シールタイプの「ヘルプマーク」の配布を始めた。同マークは内部障がいや難病など外見では分かりにくいハンディのある人が、周囲から支援や配慮を受けやすくするため携帯するもの。多くの市町村が導入しているが、かばんなどに付けるストラップが一般的で、シールタイプは全国でも珍しい。

シールは運転免許証と同じサイズ。携帯品に貼ったり、市販のカードケースに入れたりして、身に着ける。市はシールを3000枚作製し、市役所や保健所などに用意した。

市の担当者は「シールタイプだと、使い方を工夫できる。まずは身に着けてほしい」と語っていた。

市議会公明党の畔柳敏彦、井手瀬絹子の両議員は定例会質問で、ヘルプマーク導入を提案していた。

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