e公明らしさ発揮へ 党幹部座談会(2)

  • 2018.03.08
  • 情勢/解説

公明新聞:2018年3月8日(木)付



「日本の柱」の誇り胸に前進
現場第一で信頼広げよう
議員、党員、支持者のネットワーク生かして



北側一雄副代表 地域に根を張る全国の党員や支持者の皆さまが、日夜、公明党を支えてくださる。これほど、ありがたいことはない。議員は、その期待に応えるべく、決意も新たに立ち上がろうではないか!

古屋範子副代表 議員の決意と行動で党勢拡大は必ず進みます。公明新聞で報じられましたが、松江市では、2013年市議選で思わぬ苦戦を強いられたことを契機に、4人の市議が「地域で公明党への信頼を勝ち取ろう」と立ち上がり、地道な取り組みの末、17年4月の市議選では、他党が軒並み票を減らす中で、公明4人の合計得票は1割近く増えたのです。

斉藤鉄夫幹事長代行 松江市に伺うたびに、市議と党員、支持者の結束の強さを感じる。4市議は「議員だけでは見えない地域の課題に向き合い、もっと地域の中に入り込んでこそ信頼を得られる」と考え、党員、支持者と市議による「連絡協議会」を各支部で始めた。そこを軸に、市議と党員らが連動して地域住民とつながるようになると、従来よりも市議と地域の距離が縮まり、実績も次々と生まれた。

井上義久幹事長 議員と党員、支持者が一緒に地域に貢献し、信頼の輪を広げていく。公明党らしいネットワークを生かした現場第一主義の闘いだ。


政党の離合集散に国民の不信感


大口善徳国会対策委員長 公明党結党以来、国政に登場し消えていった政党は60以上とか。昨年の衆院選前にも国民や地方組織を置き去りにして国会議員だけで解党するようなことが起き、今も続いている。政党の繰り返される離合集散に対し国民の不信感は募る一方だ。

井上 政党の歴史の長短自体にあまり意味はないが、政策の継続性や実現のためには、党の一定の持続性は必要だ。それには、政党として地方組織がしっかりしていることが重要だと感じている。

北側 その通りだ。一橋大学大学院の中北浩爾教授も「足場のない政党は信用できない。堅固な組織がある政党には、政策の一貫性があるし、熟議もある。何よりも苦しい時に支えてくれる地方組織があるからこそ踏ん張れる」と指摘している。

山口那津男代表 公明党には盤石な地方組織と地方議員、党員や支持者がいる。そのネットワークを強化し、「一対一の対話」を軸に、変化する時代に対応し民意をつかんできたのが党の歴史だ。立党精神の最初に「大衆とともに語り」とある通りだ。

古屋 地域には、介護や子育てなどで人知れず悩む人がいます。社会の変化が激しいからこそ、そうした"一人の声"をキャッチし、ニーズをつかむことが大切ですね。そのためには、議員は今まで以上に現場に身を置き、党員、支持者との連携を深め、一緒に動いていくことが求められます。


実現力が違う与党・公明党


井上 ネットワーク政党・公明党は、現場で聞いた課題に対し、地方自治体の話なら地方議員、国政の話なら国会議員が連携して具体的に対応できる。しかも、国政では政権与党であり、政府と一体で政策を推進できる立場にいるから、野党と比べて実現力が違う。

大口 先月の福井県を中心とする大雪被害でも、現地の地方議員からの情報や国会議員の現地視察を踏まえた要望を、政府・与党連絡会議や石井啓一国土交通相(公明党)への申し入れなどを通じて何度も伝えた。その結果、増大する自治体の除雪費用に対する財政支援が進み、自衛隊による新たな排雪場設置も実現した。現場の声を国政のど真ん中に届けることができるのが公明党だ。

井上 東北地方のある市では、市長や無所属の議員などから「国政の陳情なら、公明党の市議を窓口にするのが一番良い」と言われるまでになった。

斉藤 現場の声から政策を練り上げ、実現する、これが公明党らしさの真骨頂だが、与党に参画し時を経るようになって経済財政政策でも議論を主導できるようになった。飲食料品全般などを対象とした消費税の軽減税率も「社会保障のために消費税が上がるとしても、せめて食料品は軽くして!」という各地から寄せられる切実な声に応えようと政党で唯一主張し、19年10月の消費税率10%への引き上げ時に実現することになった。

井上 そうした税制や、平和安全法制で国益を追求し庶民のために懸命に汗をかいてきた公明党に対し、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏は「安全保障とともに、税制という国の根幹部分についても、公明党の主張が大きな影響力を持った」と述べ、「公明党の使命はますます重く大きい」と期待を寄せてくれている。「日本の柱・公明党」としての誇りを持ちたい。同時に、その責任を自覚しなければならない。

北側 現在、国際社会は19世紀的な国益追求、自国第一主義の様相が顕著になる中で、国内でも社会の個人化が進んでいるといわれる。それだけに、大衆という日本のボリュームゾーンに基盤を置く公明党の議員や党員が、どこまでも「一対一の対話」を軸に大衆の息遣いを政策に反映していることは、自公連立政権の政治に安心を与え、信頼を高めてもいる。

山口 「公明党らしさ」の発揮といっても、全ては「会って話を聞く」ことから始まる。全議員がもう一度「大衆とともに」との立党精神を燃え立たせ、地域で「一人」に会う闘いを展開しようではないか!

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