e「国会中継」字幕も放送
- 2018.03.23
- 政治/国会
公明新聞:2018年3月23日(金)付
NHK 本会議の一部から早期に
衆院総務委で太田(昌)氏に答弁
公明党が聴覚障がい者の声を受け、政府などに早期実現を働き掛けてきたNHKテレビの「国会中継」における字幕放送について、NHKの木田幸紀専務理事は22日の衆院総務委員会で「(本会議の)所信表明演説や施政方針演説など事前の準備が可能なものは、できるだけ早く字幕付与できるよう進めたい」と表明した。公明党の太田昌孝氏の質問に答えた。
質問の中で太田氏は、「国会中継」のテレビ放送に字幕を付ける取り組みが大きく遅れていることを踏まえ、「あらかじめ準備ができる本会議などにおいては対応できるのではないか」と強調し、NHKの取り組みをただした。
これに対し、木田専務理事は、本会議の一部で早期に字幕を付ける準備を進める考えを表明。その他についても、「事前の準備がどの程度できるかにかかってはいるが、着実にできるところから進めていく」と述べた。
また太田氏は、2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、放送上の"バリアフリー"を進める観点から、視聴覚障がい者でも楽しめる番組や、障がい者スポーツの理解促進につながる番組を大会前から放映していくことも要請した。
公明、障がい者の声受け訴え
「国会中継」の字幕放送については公明党が強力にサポート。党バリアフリー法及び関連施策のあり方に関するプロジェクトチーム(PT、座長=赤羽一嘉衆院議員)が2月27日、全日本ろうあ連盟と全日本難聴者・中途失聴者団体連合会から要望を受けた。
その上で3月15日には、両団体の代表と共に菅義偉官房長官などを訪ね、国会中継の字幕放送を求める提言を手渡した。席上、赤羽座長は「聴覚障がいや加齢による難聴を抱える全国約1500万人もの国民が国会審議を理解できない。これ以上の放置は許されない」と訴え、菅官房長官は「政府もバックアップしていく」と応じた。
また、佐々木さやか参院議員は2月26日、党横浜市議団と共に横浜市中途失聴・難聴者協会から要望を受け、3月5日の参院予算委員会で、国会中継の字幕放送の早期実現を主張。野田聖子総務相から「字幕付与の拡充を積極的に推進する」との答弁を引き出していた。