e拉致問題で大きな前進

  • 2018.04.22
  • 政治/国会
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公明新聞:2018年4月21日(土)付



対北、日本の存在感示す
新通商協議貿易摩擦回避を期待
日米首脳会談受け井上幹事長



公明党の井上義久幹事長は20日午前、国会内で記者会見し、北朝鮮問題や経済をテーマに行われた安倍晋三首相とトランプ米大統領の会談や、今後の国会運営などについて、大要次のような見解を述べた。



【日米首脳会談】


一、27日の韓国と北朝鮮の南北首脳会談、(6月初旬までに行われる予定の)米朝首脳会談の前に、日米で北朝鮮問題の基本的な考え方を共有し、日本の存在感を示すことができた。拉致問題でも、トランプ大統領から拉致被害者を連れ戻すためには何でもするとの言質を得たのは大きな前進だ。今後も日米を軸に韓国や中国とも連携し、日本が核・ミサイル廃棄に向けた流れに関与することが必要だ。

一、(日米の通商問題を巡る新たな枠組みでの協議について)貿易摩擦を起こさないようにするのが一番大事であり、新たな枠組みの中で協議できるのは良いことだ。日本としては米国側に環太平洋連携協定(TPP)への復帰を粘り強く促すことが大事だ。新たな枠組みでの協議が米国への働き掛けのきっかけになるのではないか。



【硫黄山の噴火】


一、霧島連山の硫黄山が約250年ぶりに噴火した。南東約5キロにある新燃岳は3月、7年ぶりに爆発的噴火をしている。7年前、現地を視察したが、噴石や降灰で農業や人家に大きな被害が出た。硫黄山の噴火は警戒する必要がある。

一、硫黄山周辺は温泉地などの観光施設がある。気象庁も監視態勢を強化し、情報提供が求められる。十分な警戒態勢に向け、国も地元自治体を中心に支援していくことが必要だ。



【野党の審議拒否】


一、(麻生太郎財務相の辞任などを求めて野党が国会審議を拒否していることについて)要求が通らないからといって審議を拒否するのはいかがなものか。国会は国民の負託を受けている。さまざまな問題の解明に取り組むと同時に、国民生活に重要な法案の審議を進めるのが国会の本来の姿だ。引き続き、粘り強く野党の審議復帰を働き掛けたい。



【加計学園問題】


一、(柳瀬唯夫・元首相秘書官の国会招致について)柳瀬氏は「記憶の上ではない」と言っているが、(国家戦略特区での獣医学部新設を申請した)愛媛県の関係者と会ったのではないかという指摘が出ている。国会招致は、参考人でも全会一致が慣例だ。その条件が整えば、本人から、これまでの経過について説明をしてもらいたい。一番重要な論点は、国家戦略特区を活用して獣医学部を新設する過程に瑕疵があったかだ。特区申請前も含めて大きな瑕疵は全く出ていないと理解している。

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