e日中韓 緊密に連携を
- 2018.05.09
- 情勢/国際
2018年5月9日
北朝鮮の非核化実現へ
政治、経済、安保 議論幅広く
記者会見で山口代表
公明党の山口那津男代表は8日午前、国会内で記者会見し、きょう都内で開催される日中韓サミット(首脳会議)について、「日本が議長国として、中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領を迎えて開催されるのは意義深い。日中韓が政治、経済、安全保障などさまざまな分野で連携を密にする絶好の機会だ」と期待感を示した。
山口代表は、同サミットで主要議題となる北朝鮮問題に関して、先月に行われた韓国と北朝鮮の南北首脳会談や、今月4日の安倍晋三首相と中国・習近平国家主席の電話会談などを踏まえ、非核化へ日中韓の連携を深めていくべきだと強調。日中、日韓それぞれの首脳会談も重ね、日本の役割を果たしてもらいたいと力説した。
また、日中韓による自由貿易協定(FTA)をはじめとする自由貿易の推進や、そのためのルールのあり方なども含め、幅広い分野で議論が進むことに期待を寄せた。
日朝対話の再開については、核・ミサイル・拉致問題の包括的解決をめざす日朝平壌宣言に基づき拉致問題を進展させるために、「日朝首脳が話し合う機会を持つことが大事だ」と指摘。その上で、政府に対し実施時期や非核化の進展など、さまざまな状況を適切に判断し、積極的に対応してもらいたいと訴えた。
一方、加計学園問題に関する柳瀬唯夫元首相秘書官(経済産業審議官)の参考人招致を10日に衆院予算委員会で行うことについては、「さまざまな資料が出てきた今、本人が、そのことを視野に入れながら誠実、丁寧に国会の場で答えてもらうことが重要だ」との考えを示した。
7日に結党された国民民主党に対しては、「議会制民主主義をつかさどる重要な一員として、議論で物事を進めていく気風を持ってもらいたい」と要望。野党の離合集散が続いていることには、「野党も国会で一定の国民の声を反映する責務がある。選挙を通じて議席をもらっていることを重く受け止め、野党としての役割を果たしてもらいたい」と語った。