e中国・李首相と会談
- 2018.05.11
- 情勢/国際
2018年5月11日
長期、安定的に関係発展
山口代表 揺るぎない役割果たす
公明党の山口那津男代表は10日午後、都内で自民党の二階俊博幹事長らと共に、公賓として来日している中国の李克強首相と会談した。山口代表と李首相との会談は今回が初めて。
冒頭、李首相は自民、公明の与党両党の出席議員に対し、「長きにわたり、中日の平和友好に尽力し、両国の関係が困難な時でも関係改善や安定に努力されてきた。今後も安定的、長期的、健全な発展に尽力してもらいたい」と述べた。
これに対し、山口代表は、日中平和友好条約締結40周年の節目に李首相が訪日したことを歓迎。公明党が日中関係の友好、発展に果たしてきた役割に触れ、「今後も揺るぎなく役割を果たしたい」と力説するとともに、「日本の政治の安定の下で日中関係をさらに発展させたい」と強調した。
首脳、与党の交流活発に
また、李首相は、9日の首脳会談で確認された両国首脳の相互往来の重要性に加え、相互理解を深めるため、若手政治家の交流促進に取り組みたいと表明。与党側も、若手政治家などの交流を進めていくと応じた。
このほか李首相は、33年前に公明党創立者の池田大作・創価学会名誉会長と長時間にわたり会談したことを振り返り、「日中友好への重要な貢献に感謝申し上げる」と語った。
会談には、公明党から井上義久幹事長、北側一雄副代表、石田祝稔政務調査会長が出席。中国側は王毅国務委員兼外交部長(外相)、何立峰全国政治協商会議副主席・国家発展改革委員会主任、鐘山商務部長、丁学東国務院副秘書長、黄守宏国務院研究室主任、程永華駐日大使らが同席した。
これに先立ち、同日午前の中央幹事会で山口代表は、日中首脳会談で、東シナ海での自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避するための海空連絡メカニズムの運用開始や、中国による日本産食品の輸入規制緩和に向け、専門家による協議会開始などで合意した点などを挙げ、「具体的な成果を生む会談となった」と高く評価した。
その上で、今後の日中関係について、李首相が改善の軌道に確実に乗ったとの認識を示したことに触れ、「年内に安倍晋三首相の訪中実現、その後の習近平国家主席の訪日などの動きに結び付けていく必要があることでも認識を一致している。与党としてもバックアップしていきたい」との考えを示した。