e平和条約へ流れ加速を

  • 2018.05.22
  • 情勢/国際
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2018年5月22日



経済協力など交流拡大

首相訪ロ 対北朝鮮、連携強化も

政府・与党連絡会議で山口代表



政府と自民、公明の与党両党は21日昼、首相官邸で連絡会議を開き、安倍晋三首相が24日からロシアを訪問し、プーチン大統領と会談することを踏まえ、日ロ平和条約の締結に向けた取り組みを一層加速させていく方針を確認した。

席上、安倍首相は、日ロ首脳会談に臨むに当たって、「平和条約締結へ胸襟を開いて話し合い、北方四島での日ロ共同経済活動や元島民の墓参など人道的措置を前に進めていく」と強調。北朝鮮問題についても、ロシアとの連携を強化していく考えを示した。

これに対し公明党の山口那津男代表は、共同経済活動など協力の進展を通じ「幅広く交流の実績を上げ、平和条約締結に結び付けてもらいたい」と要請。北朝鮮問題への対応でも「プーチン大統領と会談する絶好のタイミングで、またとない機会だ」と連携強化に期待を寄せた。

日中関係については、安倍首相が今月上旬の日中首脳会談で、「海空連絡メカニズム」の運用開始などで合意したことから、「関係改善に向けた勢いが増している」との認識を示し、今後の日中首脳往来の実現に尽力していくと力説。山口代表は、首脳往来の実現へ与党としても協力していく考えを示した。


新潟女児事件 通学路の安全確保急げ


一方、新潟市で小学2年生の女子児童が下校途中に遺棄された事件を受け、山口代表は、「通学路の死角が取り除かれるよう警察、学校、自治体、地域ボランティアが力を合わせる必要がある」と指摘。政府に対し、通学路の安全点検の徹底など「できる対策を速やかに実行できるよう自治体への支援を行ってもらいたい」と求めた。

安倍首相は「子どもの安全確保は、安全・安心社会の要だ。政府を挙げ社会全体で子どもの安全を守る対策を強化する」と語った。


公文書問題、再発防止へ対策示せ


政府の公文書を巡る問題に対して山口代表は、再発防止へ与党ワーキングチームの提言などを踏まえ、「法改正を含め国民に分かるよう対策を示してほしい」と要望。安倍首相は、「早期に事実を明らかにして説明責任を果たし、再発防止、組織の立て直しに全力を挙げる」と述べた。

また、政府・与党は国会の会期末まで1カ月を切ったことから、働き方改革関連法案など重要法案の今国会成立に全力を尽くすことを確認。山口代表は、「緊密に連携し、緊張感を持って万全の国会運営に当たっていきたい」と語った。

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