eコラム「北斗七星」
- 2018.06.04
- 情勢/社会
2018年6月2日
本紙5月29日付5面に、世界50カ国で公演を行ってきた太鼓芸能集団「鼓童」代表の船橋裕一郎氏のインタビューが掲載されていた。「鼓童」はこれまで、歌舞伎役者を芸術監督に招くなど、新しい舞台づくりに取り組んできた◆それは「いろんな芸能を吸収し(中略)新しい表現をする」(船橋代表)ためだった。しかし、今年は原点に返り、脈々と受け継がれてきたものを表現する公演を行うという◆伝統芸能だけでなく、いかなる分野や組織においても、改革へ、新しい風を吹き込む努力を忘れたら発展は望めない。しかし、「何のため」との原点を忘れてしまっては、時代に流されてしまうだけだ◆これは政治の世界にも言える。その時代に必要だった政策や制度も、時代の変化に応じて見直していかなければ、逆に弊害を生んでしまう場合もある◆公明党はこれまで、生活者の視点からさまざまな政策を実現してきたが、政策を生むだけでなく、生まれ変わらせるための見直しにも不断の努力を重ねてきた◆今、全国で展開されている「100万人訪問・調査」運動に貴重な声が数多く寄せられている。この生の声から新たな政策が生まれ、そして、制度が見直されていくことだろう。公明党は政策を実現する時も見直す時も「大衆とともに」の原点を決して忘れない。(正)