e義足のサーファーらに声援

  • 2018.06.06
  • エンターテイメント/情報

2018年6月6日



国内初 障がい者の競技会開催

千葉・いすみ市



身体に障がいのある選手によるサーフィンの競技会「アダプティブ(適応)サーフィンデモンストレーションマッチ」(一般社団法人日本障害者サーフィン協会主催)がこのほど、国内で初めて千葉県いすみ市の太東海水浴場で開かれた。公明党の髙森和久市議が開会式に参加し、大会を見守った。

今回の大会は、30~70代の男性8選手が県内外から集まった。採点は、障がいの程度に応じたハンディキャップと演技点を合計する大会独自のルール。また、選手1人に対して3人のボランティアスタッフを配置したほか、医師や看護師を常駐させるなど世界大会の基準に基づいて運営した。

競技会では、義足や半身不随の選手たちがスタッフのサポートを受けながら、サーフボードを巧みに操作。波をとらえた瞬間、観客からは歓声が上がっていた。出場した義足の選手は、「サーフィンをする姿を見て驚く人が大半だ。自分が競技することで常識を覆し、このスポーツを広げていきたい」と話していた。

会場となった太東海水浴場に隣接する釣ケ崎海岸(一宮町)では、2020年の東京五輪で正式種目に採用されたサーフィンが実施される。一方、パラリンピックで同競技は未採用。協会の中村誠治顧問は、障がい者サーフィンを「海外ではよく見る光景」と述べた上で、「スポーツ競技として取り組める環境づくりに力を入れ、世界大会の開催をめざしていきたい」と話していた。

右半身にまひがあり、自身も選手として出場した協会の阿出川輝雄代表理事は「予想を超える人が足を運んでくれた。今大会をきっかけに、多くの人に障がい者サーフィンを知ってほしい」と笑顔を見せた。髙森市議は「競技の普及や認知度アップに向けて支援していきたい」と話していた。

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