e筋違いの遅延戦術
- 2018.06.18
- 政治/国会
2018年6月16日
圧倒的多数で否決
国交相不信任案 立憲、国民、共産など提出
立憲、国民、共産などの野党6会派がカジノを含む統合型リゾート（IR）整備法案の審議・採決を無理やり引き延ばすため共同提出した石井啓一国土交通相（公明党）への不信任決議案は、15日の衆院本会議で自民、公明、維新、希望などの圧倒的な反対多数で否決された。
野党6会派は提出理由について、石井国交相が衆院内閣委員会で同法案を強引に押し通そうとしていると主張したが、筋違いも甚だしい。そもそも閣僚には、委員会の法案審議や採決の日程を決める権限がない。あくまで委員会運営は、その委員会の委員長の責任であり、閣僚は委員会の求めに応じて出席するからだ。
国会答弁でも不信任に当たる理由はない。同決議案の反対討論で自民党の井上貴博氏は「石井国交相は、これまで誠実な国会対応に努め、真摯に答弁を繰り返してきた」と野党の主張をきっぱり否定した。
結局、同決議案は審議・採決を止める手段として提出されただけで、パフォーマンスにすぎない。公明党の井上義久幹事長も、15日の党代議士会で同決議案に対し「極めて理不尽だ。法案の成立を遅らせるためだけに提出する姿勢は、政治家としていかがなものか」と批判した。
