eコラム「北斗七星」
- 2018.07.17
- 情勢/社会
2018年7月16日
うだるような暑さの毎日。熱中症には十分に注意したい。特に西日本豪雨で被災された方々には「どうか、お体に気を付けて」と願うばかりだ◆熱中症予防の基本は小まめに水分と塩分を取ること。だが、日常の食生活での塩分の取り過ぎは高血圧を進行させ、動脈硬化や心筋梗塞などの原因になることを忘れまい。国立がん研究センターによると、タラコや塩辛など塩分濃度の高い食品を毎日のように食べている人は、食べていない人に比べ、胃がんのリスクも約2~3倍高くなるという◆厚生労働省が1日当たりの塩分摂取目標値を男性8グラム未満、女性7グラム未満に引き下げてから3年余。しかし、1日の摂取量の平均は男性10.8グラム、女性9.2グラム(2016年国民健康・栄養調査)。依然ハードルは高い◆それだけに、まずは自身の塩分摂取状況を知り、食生活を改めたい。例えば、みそ汁1杯、梅干し1個の塩分量は約2グラム。1杯で5グラム以上あるインスタントラーメンは汁を残せば摂取量を大幅に減らせる。すしやシューマイなどに付けるしょうゆ(小さじ1杯0.9グラム)も、多めか少なめかで摂取量に2~5倍もの差が◆食品表示法の施行(15年4月)で食塩相当量が記載されている食品も大幅に増えてきた。一人一人が「減塩」意識を高め、ハードルを越えたい。(翼)