eコラム「北斗七星」

  • 2018.07.19
  • 情勢/社会
2018年7月19日


信号待ちの自動車を見て驚いた。お母さんが子どもをおんぶしながら、運転している。よほど急いだのか、それとも泣き止まなかったか。とはいえ、危険きわまりない。6歳未満の子どもにチャイルドシート着用が義務化されて18年経つのに、と思ってしまう◆今年4月の調査によると着用率は、1歳未満では8割以上だが、5歳になると4割程度。着用していない場合、小さい子は「保護者のだっこ」、少し大きくなると「そのまま着座」か「大人用シートベルト着用」となる(JAF、警察庁調べ)◆大人用のシートベルトは「身長135~140センチ以上」の体型を想定しているため、子どもの使用はかえって危険。シートベルトをした大人がだっこしても、時速15キロで急ブレーキをかければ、手放すかどこかにぶつけてしまうという◆さらに、シートの取り付け方に問題ありが6割、使い方の誤りが5割以上で発見されている。事故や急ブレーキ時に放り出される危険がある◆猛暑が続く。シートも熱くなっている。背中に当たる部分をひんやりさせてくれる保冷シートや、日差しを和らげてくれる日よけシェードなどもある。いずれも2~4千円程度だ。チャイルドシートをいやがらないように、賢く利用し安全な移動を心がけたい。守るのは大人しかいない。(繁)

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