eどえりゃーうまい 給食に"なごやめし"
- 2018.07.20
- エンターテイメント/情報
2018年7月20日
うなぎまぶし おかわり続出
名古屋市
子どもの重要な栄養源となり、学校生活の思い出にもなる給食。名古屋市は今年度、市立小学校、特別支援学校などの給食で、特別な献立として名古屋独特の料理「なごやめし」を3回提供する。児童に名古屋の食文化を伝え、郷土愛を深めてもらうことが目的だ。土用の丑の日を前にした今月中旬、1回目として「うなぎまぶし」が登場。"なごやめし給食"を提案した公明党の田辺雄一市議が市立高見小学校を訪れ、"ウナギの給食"に沸く6年生に感想を聞いた。
市費で年3回、児童の郷土愛育む
「良い匂い! 早く食べたい!」。この日の献立は、ひつまぶしをイメージしたうなぎまぶしと、きしめん汁、キュウリのしょうゆ漬け。ウナギのタレの香りが教室に漂い、児童は待ちきれない様子だった。
配膳が終わると、日直のあいさつに合わせて全員が「いただきます!」と唱和。勢いよく食べ始めた。うなぎまぶしは大好評で、食べ始めて数分がたつと"おかわり"を求める児童が続出。おかわりができる人を決めるじゃんけんが始まるなど教室は活気にあふれた。
食後、男の子は「ウナギがおいしかった。次は何を食べられるか、ワクワクする」と笑みをこぼした。女の子は「きしめんが名古屋独特の食事とは知らなかった」と話し、地元について学ぶ機会にもなっているようだった。
給食の特別献立はこれまでもあり、五つの姉妹友好都市にちなんだものなど年9回実施してきた。今回、新たに始まった、なごやめし給食は、費用の捻出方法が異なる。従来は平時の食材費を抑えて特別献立に充ててきたが、なごやめしについては、1人につき年間900円を市が負担。今回のうなぎまぶしなどには約700円を充て、保護者の新たな負担はない。
なごやめしの献立は12月と来年2月にも行う予定。献立は、どてどんぶり、あんかけスパゲティ風の麺、エビフライなどから、1回2品以上を盛り込む。来年度以降の実施も検討している。
この日は河村たかし市長も高見小学校を訪問し、児童の様子を見守った。市長は「"どえりゃーうまい"給食を食べて立派に育ってもらいながら、名古屋をもっと好きになってほしい」と話していた。
公明市議が提案
田辺市議は昨年2月の本会議で、給食の充実とともに食育の推進および郷土愛を育む観点から年数回、なごやめしや郷土料理の特別献立を公費負担で実施するよう提案。河村市長から「給食に、なごやめしを出して、子どもたちに『名古屋にいて良かった』と思ってもらえるようにしたい」との答弁を引き出していた。