e西日本豪雨で公明議員手記 松本孔 愛媛・宇和島市議
- 2018.07.30
- 生活/生活情報
2018年7月28日
被災者のニーズ 最優先で
断水地域に災害用井戸を活用
豪雨に襲われた7日午前、私が連合自治会長を務める地元の宇和津校区を見回ると、茶色く濁流となった河川が目に入りました。被害が出ないことを祈るような気持ちでいた時、ある党員の自宅の裏山が崩れ、家屋に土砂が流れ込んだとの一報が。その後も、床上浸水や土砂崩れの報告が次々と入り、胸が締め付けられるような思いでした。
宇和島市内約350カ所以上で土砂崩れが発生し、11人が犠牲になりました。特に吉田町では、浄水場が破壊され、今も広範囲にわたり断水が続いています。公明党の我妻正三、畠山博文両市議と連携し、被災者の声に耳を傾け、解決に駆けずり回る日々です。
一番の悩みは生活用水の確保でした。そこで思いついたのが、私の市議会質問で約5年前に実現した「災害応急用井戸」の活用です。地域住民に開放している個人の井戸は、同町内に約100軒あるため、井戸の場所を周知するよう市に要請。自治会長を通じて被災者に知らせることができました。また、給水所は徐々に増えていきましたが、重い水を運べないお年寄りが多いことから、キャリーカートを給水所に設置することを市長に直接要望。20台が配置され、被災者に喜ばれています。
ほかにも、巡回バスの運行状況や無料洗濯機の設置場所、炊き出し場所と時間、土砂を簡単に土のうに入れる方法など、被災者やボランティア向けの最新の情報をフェイスブックで提供し続けています。
被災者が一歩前に進むため、どんな支援が一番必要かと考え、泥にまみれた家や店舗をきれいにするボランティア活動を始めました。軽トラックの荷台に水を入れるタンクを乗せ、高圧洗浄機などで泥を流し出しています。炎天下の中、公明県議や近隣の議員の応援を受け、毎日毎日、自分たちができることを精一杯やっています。
地場産業であるミカンなどのかんきつ類や養殖業への被害も甚大です。農道の通行止めなどで被害の全貌は、明らかになっていませんが、どこまでも被災者に寄り添い、復旧・復興に全力で取り組む決意です。